長野県地理学会についてお話をします。私の個人的なことですが、私が今あるのは長野県地理学会のおかげです。教員となって年二回の定期大会と例会はほとんど欠かさず出ております。なかでも夏季に実施される定期大会では、1泊2日で県内や県外のフィールドワークと研究会を実施して、1日目は地元の会員が調査・研究を行ったことを発表して、2日目に現地に出向き、地域の地理や歴史、産業、現地の人々の生活などを見聞きするものです。そのため地域の状況や変化、それに伴う人々の生活・文化などを学ぶことができます。このように今自分たちのいる地域と離れた場所に行くことで、あらたな情報を得てその時の発見をすることが可能になります。それらが自分の研究や生き方にも有益になると言っても過言ではありません。その他の会員の皆さんも多かれ少なかれ感じておられると思います。ところがこのような機会が私たちだけで共有しているだけではもったいないと考えています。また本会も一般的な研究会にありがちな会員の減少と高齢化が課題となっています。そのため長野県地理学会は、地理に興味を持った方のどなたにも加入していただき、これらの驚きや発見を多くの皆さんと共有したいと考えております。たくさんの方のご参加を求めるため、参加申し込み用紙をHPに上げましたのでご覧いただければ幸いです。またお知り合いの方にお勧めいただければと考えます。どうかよろしくお願いいたします。
長野県地理学会 会長 市川 正夫