長野県地理学会 夏季大会 下伊那大会 報告

長野県地理学会 夏季大会 下伊那大会 報告

2024年8月7,8日の日程で、「リニア中央新幹線開通に向け、変貌する南信州」をテーマに、高森町歴史民俗資料館「時の駅」を会場に総会、講演、研究発表、小巡検、巡検が行われた。

【7日】

○高森町長壬生照玄氏による「変貌する高森町 明るい未来への挑戦」の講演。  

○研究発表1「上郷下段地域(別府下地区)に広がる施設園芸の変遷」地理委員会 下久堅小学校 久保田正則氏

稲作中心であった別府下区、米余り生産調整の影響を受ける中、消防団仲間であった地元農家がニールハウス農業に平坦で水の豊富な低位段丘面であることを活かして取り組み、現在の施設園芸産地を協力工夫をしながら維持している状況が報告された。

○研究発表2「リニア新幹線が新たな街づくりの転機に」坂巻敏夫会員

リニア新幹線駅が建設される街として進められている新たな街づくりその変貌について、近世以降から交通の要衝であった飯田から、昭和の大火、中央道開通を通して、現在とこれからに繋がる様子が報告された。

○「資料館『時の駅』紹介・館内案内」塩澤元広館長

高森町内武陵地1号古墳から出土した長野県宝である日本最古貨幣「富本銭」が収蔵されている。荷田春満、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤の国学四大人を祀る「本学神社」についての展示も充実している。

     

15:20~ 小巡検(高森町山吹下河原地区)

 「スポーツと健康づくり・防災の拠点としての開発計画地」巡検

高森町かわまちづくり計画として約72haの範囲に、防災、スポーツ健康づくり、親水、食と親しむ、水と親しむ、環境保全、を実現する拠点としての公園整備の状況及び、南信地区初のJFA公認人工芝サッカー場を整備している様子を見学した。

【天竜川右岸かわまちづくり地域】

     

【8日】 

本巡検(マイクロバス) 8:00湯ヶ洞-8:30竹村工業(本社、木毛セメント板、高級ぶどう栽培農園、市田柿干場等)-リニア中央新幹線長野県駅予定地-12:00昼食(かなえ茶屋)-三遠南信自動車道(飯田山本~矢筈トンネル)飯田IC周辺の変貌、そらさんぽ天龍峡、飯喬道路工事現場の見学-湯ヶ洞(解散15:15)を見学した。

【市田柿製造】  

   【三遠南信自動車道飯喬道路3工区現場】